【グローバルで活躍する日本人インタビュー – 巨大テック企業本社 エンジニア-】
ども、現役北大生のとびです^^
有名大学のようなコネクションがないから、海外なんてそもそも行けない、とかコネはあっても自分の技術力が海外で使い物になるのか不安な方って結構いるのではないでしょうか?
今回は、大学のコネが一切なく自分のスキルだけで勝負してきて、米国巨大テック企業本社の最先端で活躍される日本人にインタビューをしてきました。
Aさんの経歴を簡単に教えていただけますか?
日本で数年間会社でエンジニアとして働いていました。そこで、アメリカ人を日本の職場で見るようになってから、本場のアメリカに来たくなって、アメリカのスタートアップで働いた後、某テック企業に転職しました。
なぜアメリカで働こうと思ったのですか
自分のエンジニア技術に関しては当時アメリカが圧倒的に優れていると感じたからね。それは、ジーコが昔鹿島アントラーズにいた時、他の選手が世界に飛び立ちたくなった感じと似ているかな。
「日本は激務、アメリカはそうでないって考えは平和ぼけ」
アメリカと日本の働き方の違いか何かあれば教えてもらえませんか?
俺らは死に物狂いで働いているね、見せてないだけで日本の何倍も働いている。帰宅時間ははやい人たちもいるかもしれないが家でも深夜まで働いている人もいる。「米国は仕事効率が良いから、日本も無駄なことなくして効率化しよう」といっている日本人たちは多くいるが、それは違う。
そういう人は、FacebookとかGoogleの検索エンジン、Appleのプロダクト、MicrosoftのHoloLensなどが血の滲む努力で生まれたことを理解してないし、そうと疑わないのは平和ボケしている。極々一部の天才を除いて、泥を這うように頑張り続けることでしか結果はついてこない。
こっちの巨大テック企業のオフィスは華やかで楽しそうとかいった見た目で判断するのではなく、なぜその環境がそもそもあるのかとか、しっかり真実を見極める嗅覚を持つことが大事。あと、こっちは結果で評価してくれるから、政治も少ないし働きやすい。プロ野球選手と同じ。練習しなくても結果さえ出せたら誰も文句言わない。
「出るくいが評価される社会」
どのような結果が評価されるのですか?
自分のやるべき仕事 + αだね、この+αは他人がやらない作業をやったりだとかかな。例えば、チームメイトが期日に間に合わなさそうなときは、その人の仕事をやるとか。日本だとこれをやり過ぎると、叩かれるかもしれないけど、こっち(米国)だとそれが評価される。
日本に帰りたいなどは思わないんですか?
日本には帰りたいよ、でも受け入れ体制がない。とある超有名日本企業社長には、うち来るとしたら「君はネクタイしめられますか?」と言われて、こりゃだめだと思ったね。
世界と自分のレベルの差は簡単にチェックできる
高い技術を持ちながら、自分の技術力に自信がない方が多くいると思うのですが、そういった方にアドバイスなどありますか?
海外にある企業で自分の興味あるポジションに取り敢えず応募してみる。連絡が来たら、全力で選考に挑み、どこまで自分が選考に進めるかで自分と世界とのライバルの差を判断する。行く気がないならオファーの時に断れば良い。
実際のインタビューってどのような形式なのでしょうか?
応募先のチームのほぼ全員と1日で面接だったね。ひたすら専門知識に関する質問をされて、1人当たりホワイトボードが真っ赤になるぐらい書くこともある。このとき、当然自分のわからない分野の質問もされる、わからない時にどうやってアプローチするか?が大事で似たような技術をその場で思い出し、予想を立て答えることがポイントだね。
あと、中国人とかインド人とか、面接ではみんなできるできる言うから、日本人は少し不利。私は面接でついたうそを本当にするために、入社して最初は物凄く頑張った。取り戻せないレベルのうそをついて入った人達は数年で辞めてくんだけど。
ショートカットしてしまった人は、人間的魅力がない人が多い
これから社会に出る学生に何かアドバイスがありますでしょうか?
最初のうちは人にバカにされてもいいから、わからなければ人の倍聞いて、倍頑張って、倍結果出せば、結果として褒められる。慌ててショートカットしようとすると、中身がなくなから、最初の3年は自分バカがやるべき仕事ではないとか言わずに、誰もやりたくないことを率先してやって、そのプロフェッショナルを目指すべき。
会社で1番電話取りが上手いでもかっこいい、その経験は後で必ず生きてくる。若いうちは、10やって1ぐらいしか認められないし、評価は後でついてくる。努力が認められないとひねくれてはいけない。ショートカットして昇進してしまうと、中身がなくなることがあるから、人としての魅力が薄れる。ある程度のポジションまで行けてもそこから昇進できなくなっている人は多い。
こういう話聞くと意識が高くなってしまうかもしれないけど、球ひろいのステージを疎かにすると次のステージに行けないから。ショートカットはないので、土台がしっかりしてないとあかん。最初の3年は、上司にも逆らってはいけない、とりあえず「はい」といってやる。人の嫌がることをやり続ける。頑張ってください。
—ありがとうございました。
おわりに
インタビューを通じて、これまで死に物狂いで努力してきたのがひしひしと伝わってきました。大学のコネがないなか、スキルセット一本で道をこじ開け、這い上がってきた方でした。あと、会社が作ろうとしている未来に共感し、自分の仕事を楽しめる人が生き残っていくのかなと。大学のOBやコネがないからと、諦めずに目指してみてはどうでしょうか!